ソフトの設定が人によって違う
ソフトの設定が人によって違う
同じ業務ソフトを利用していても、利用者ごとに設定や権限が異なると、画面表示や操作結果に違いが生じることがあります。
ある人には表示される項目が、別の人には表示されない。同じ手順で操作しても、保存先や出力結果が異なる。担当者が個別に設定を変更しており、なぜ違うのか分からない。こうした状態では操作方法を統一しにくく、不具合が起きたときの確認にも時間がかかります。
アーテック福岡では、利用者ごとの設定、権限、役割、変更履歴を確認します。全員で共通にする設定と、業務上の理由で個別に残す設定を分け、担当者が変わっても違いを確認できる状態に整えます。
よくあるつまずき
- 利用者によって画面表示や操作結果が違う
- 同じ役割でも設定や権限がそろっていない
- 個別に変更した設定の理由が分からない
- 必要以上の権限が付与されている
- 前任者の設定をそのまま引き継いでいる
- 設定変更による影響範囲を確認していない
- 操作手順と実際の画面が一致しない
- 誰が、いつ、何を変更したのか記録されていない
- 不調が起きるたびに設定を比較し直している
整備の進め方
1.利用者と役割を確認する
業務ソフトを利用している人と、担当している業務を確認します。主な確認項目は次のとおりです。
- 利用者
- 所属と役割
- 使用しているアカウント
- 利用する機能
- アクセスできるデータ
- 出力や承認などの操作範囲
- 使用している端末
- 現在困っていること
利用者名だけでなく、どの業務を行うために利用しているのかもあわせて整理します。
2.利用者ごとの違いを整理する
正常に利用できている人と、問題が起きている人の設定を比較します。確認する主な項目は次のとおりです。
- 表示される画面やメニュー
- 初期表示や保存先
- 通知や出力の設定
- アカウントの種類
- 付与されている権限
- 利用できる機能
- 接続しているデータや外部サービス
- 個別に追加された設定
- 直前に行った変更
違いがあること自体を問題とせず、業務上必要な違いかどうかを確認します。
3.共通設定と個別設定を分ける
確認した設定を、次のように分けます。
共通にする設定(同じ業務を行う利用者が、同じ手順で操作するためにそろえる設定)
役割ごとに分ける設定(承認者、入力担当者、閲覧者など、担当業務によって異なる設定)
個別に残す設定(特定の利用者や業務だけに必要な設定)
個別設定を残す場合は、対象者、理由、承認者、見直す時期を記録します。
4.権限と操作範囲を確認する
利用者が業務に必要な操作を行えるか確認します。同時に、業務に不要な機能やデータへアクセスできる状態になっていないかも確認します。権限を変更する場合は、次の内容を整理します。
- 変更する対象者
- 変更する理由
- 追加または削除する権限
- 業務への影響
- 承認する人
- 実施後に確認する操作
権限変更やアカウント設定は、承認内容と利用しているサービスの仕様を確認したうえで進めます。
5.変更前後の状態を確認する
設定を変更する前に、現在の状態を記録します。変更後は、実際の業務で使用する操作を確認します。主な確認項目は次のとおりです。
- ログインできるか
- 必要な画面が表示されるか
- データを閲覧、登録、編集できるか
- 保存先や出力先が正しいか
- 印刷やデータ出力ができるか
- 承認や共有の流れが動くか
- 他の利用者の業務へ影響していないか
設定画面を変更しただけで完了とせず、必要な操作ができることまで確認します。
6.操作手順と設定を合わせる
社内の操作手順がある場合は、実際の画面や設定と一致しているか確認します。設定変更によって画面や操作方法が変わった場合は、手順書も見直します。
手順書に合わせるためだけに無理に設定を変更せず、実際の業務に合う方法を確認したうえで統一します。
7.例外設定を管理する
一時的な対応や特定の担当者だけに必要な設定を行う場合は、次の内容を記録します。
- 対象者
- 設定内容
- 必要な理由
- 承認者
- 実施日
- 利用期限または見直す時期
担当者の異動や業務変更があった場合は、設定や権限を継続する必要があるか確認します。
8.変更内容と確認結果を記録する
設定や権限を変更した場合は、次の内容を残します。
- 実施日時
- 対象者
- 変更した内容
- 変更した理由
- 承認者
- 変更前の状態
- 変更後の確認結果
- 発生した問題
- 未確認事項
- 次回見直す時期
記録を一か所にまとめることで、後から設定差の理由を確認しやすくします。
整備後に目指す状態
- 利用者ごとの設定や権限を確認できる
- 同じ役割の利用者は、同じ手順で操作しやすくなる
- 共通設定と個別設定が分けられている
- 個別設定を残す理由と期限が分かる
- 不具合時に正常な利用者の設定と比較できる
- 権限変更前に業務への影響を確認できる
- 操作手順と実際の画面が一致している
- 設定変更の理由と確認結果が記録されている
- 担当者が変わっても、必要な設定を引き継げる
すべてを同じ設定にすることが目的ではありません
利用者の役割や担当業務が異なれば、必要な設定や権限も異なります。重要なのは違いをなくすことではなく、なぜ違うのかを確認できる状態にすることです。
共通にする設定、役割ごとに分ける設定、個別に残す設定を整理しておくことで、不調時の確認や担当者変更時の引き継ぎを進めやすくなります。
アーテック福岡では、業務ソフトを個別に設定するだけでなく、利用者、役割、権限、操作手順、変更履歴までを会社のIT環境整備として整えます。
なお、実際に変更できる設定や権限の範囲は、利用している業務ソフトの仕様、契約内容、管理者権限を確認したうえで判断します。