アカウントの一覧が整理できていない
メール、クラウドサービス、共有フォルダ、業務システムなどの利用が増えると、誰がどの情報へアクセスできるのかを把握しにくくなります。
権限の一覧や付与理由が残っていなければ、不要かどうかを判断できず、退職者や異動前の権限がそのまま残ることがあります。また、担当者の判断で個別の権限を追加していると、時間の経過とともに例外が増え、会社全体の状態が見えにくくなります。
アーテック福岡では、利用者・役割・対象となるシステムやデータを整理し、現在の権限を一覧にします。付与する基準、定期的な確認方法、例外の扱い、変更履歴を整え、担当者が変わっても棚卸しを続けられる状態を目指します。
よくあるつまずき
- 権限情報が複数のサービスや資料に分かれている
- 誰が何を利用できるのか一覧で確認できない
- 権限を付与した理由や承認者が記録されていない
- 異動前の権限や退職者のアカウントが残っている
- 個別に追加した権限の利用期限が決まっていない
- 不要な権限かどうかを判断できず、見直しが止まる
- 権限を変更・削除した結果が記録されていない
整備の進め方
1.現在の権限を一覧にする
権限を次の3つに分けて整理します。
- 誰が利用しているのか
- どの役割で利用しているのか
- どのシステムやデータを利用できるのか
メール、クラウドサービス、共有フォルダ、業務システムなど確認する対象を決め、現在の状態を一か所で確認できるようにします。
2.役割ごとの基準を決める
所属や担当業務ごとに、必要なアカウントと利用範囲を整理します。全員へ同じ権限を付与するのではなく、業務に必要な範囲を基準とします。権限を付与する際の承認者、確認事項、見直す時期もあわせて決めます。
3.棚卸しの手順をそろえる
権限の確認を、次の順番で進めます。
- 確認対象を一覧にする
- 現在の利用者と権限を確認する
- 必要な権限と不要な権限を分ける
- 変更や削除に必要な承認を確認する
- 権限を変更または削除する
- 利用状況を確認する
- 対応結果を記録する
確認する順番を決めることで、担当者ごとの進め方の違いや確認漏れを減らします。
4.個別に付与する権限を管理する
通常の基準を超える権限が必要な場合は、次の内容を記録します。
- 追加する理由
- 対象者
- 対象となるシステムやデータ
- 承認者
- 利用開始日
- 利用期限または見直す時期
期限や見直し時期が来たら、継続するか、変更するか、削除するかを確認します。
5.変更内容と確認結果を記録する
権限を付与、変更、削除した場合は、実施日・承認者・対応内容・確認結果を記録します。対応できなかったものや、追加確認が必要なものも未対応事項として残します。記録を一か所にまとめることで、現在の状態と過去の判断を確認しやすくします。
整備後に目指す状態
- 誰がどのシステムやデータを利用できるか確認できる
- 役割ごとに必要な権限が整理されている
- 不要な権限を判断するための情報が残っている
- 異動や退社に伴う見直しを進められる
- 個別に追加した権限と期限を確認できる
- 付与、変更、削除の履歴が残っている
- 担当者が変わっても、同じ手順で棚卸しを行える
一度確認して終わらせない
アカウントや権限は、入社、異動、退社、担当業務の変更、利用サービスの追加によって変わります。一度一覧を作っても、その後の変更が記録されなければ、時間とともに現在の状態と合わなくなります。
誰が、何を、なぜ利用できるのかを記録し、確認する時期と手順を決めることで、継続して見直せるようになります。
アーテック福岡では、権限を個別に変更するだけでなく、会社のIT環境の一部として、付与基準・承認・期限・棚卸し・変更履歴までを整えます。