IT資産台帳が古く、現在の状況を把握できない
パソコン、アカウント、クラウドサービスなどの情報が更新されていないと、会社が現在何を保有し、誰が利用しているのかを把握しにくくなります。
台帳と実際の利用状況が合っていなければ、パソコンの入替え、退職者のアカウント停止、契約サービスの見直しが必要になったときに、対象の確認から始めなければなりません。また、変更のたびに台帳を更新する仕組みがなければ、一度整理しても時間の経過とともに情報が古くなります。
アーテック福岡では、管理する対象と記録項目を整理し、入社・異動・退社・端末入替え・権限変更などをきっかけに台帳を更新する流れを整えます。定期的に実際の状態と照合し、担当者が変わっても現在のIT資産を確認できる状態を目指します。
よくあるつまずき
- 台帳の更新依頼が口頭やメールに分かれている
- 管理する対象や記録項目が決まっていない
- パソコンと利用者の関係が分からない
- アカウントと利用サービスの関係が整理されていない
- 入替えや退社後も古い情報が残っている
- 台帳と実際の利用状況が一致していない
- 変更した理由や対応結果が記録されていない
- 台帳を作成した後の確認時期が決まっていない
整備の進め方
1.台帳で管理する対象を決める
会社で管理するIT資産を整理します。主な対象は次のとおりです。
- パソコンやタブレット
- プリンターや周辺機器
- メールやクラウドサービスのアカウント
- 業務ソフトや利用サービス
- ライセンスや契約情報
- 利用者と管理者
すべての情報を細かく記録するのではなく、入替え、停止、契約確認、問い合わせ対応に必要な項目を決めます。
2.現在の状態を一覧にする
機器、アカウント、利用サービスを確認し、利用者や管理者と結び付けます。確認できない情報や、実際の状態と一致しているか判断できないものは、未確認事項として分けます。推測で情報を埋めず、確認できた内容から台帳を整えます。
3.更新が必要になる出来事を決める
次のような変更があったときに、台帳を更新するルールを決めます。
- 入社
- 異動
- 退社
- パソコンや機器の追加・入替え
- アカウントの作成・変更・停止
- 権限の変更
- サービスの契約・変更・解約
- 機器の故障・廃棄
変更作業と台帳更新を分けず、対応完了までの一つの手順として扱います。
4.受付から記録までの流れをそろえる
更新を次の順番で進めます。
- 変更内容を受け付ける
- 対象となる機器やアカウントを確認する
- 必要な承認を確認する
- 設定変更や入替えを行う
- 実際の状態を確認する
- 台帳を更新する
- 未対応事項を記録する
- 対応完了を報告する
誰が台帳を更新し、どの状態になれば完了なのかを決めます。
5.台帳と実際の状態を定期的に照合する
台帳に記載されている内容と、実際に使用している機器、アカウント、サービスを照合します。差が見つかった場合は、次のように分けます。
- 台帳を更新するもの
- 利用状況を追加確認するもの
- 不要なアカウントや権限を見直すもの
- 入替えや契約見直しを検討するもの
棚卸しを確認だけで終わらせず、必要な対応と期限につなげます。
6.変更内容と判断結果を記録する
台帳を変更した場合は、変更日・変更内容・理由・確認者・対応結果を記録します。すぐに確認できなかったものは、担当者と確認期限を残します。
過去の変更履歴を確認できるようにすることで、情報が変わった理由や前回の判断を追いやすくします。
整備後に目指す状態
- 会社が保有する機器や利用サービスを確認できる
- パソコン、アカウント、利用者の関係が分かる
- 入替えや無効化の対象を判断しやすくなる
- 変更時に台帳を更新する流れが決まっている
- 台帳と実際の状態の違いを定期的に確認できる
- 未確認事項と対応期限が記録されている
- 変更内容と判断理由を後から確認できる
- 担当者が変わっても、現在の状況を把握できる
台帳を作るだけで終わらせない
IT資産台帳は、最初に一覧を作成するだけでは維持できません。入社、異動、退社、機器の入替え、サービスの追加など、会社のIT環境が変わるたびに情報も変わります。
変更作業と台帳更新を一つの流れにし、定期的に実際の状態と照合することで、判断に使える情報を維持できます。
アーテック福岡では、台帳の作成だけでなく、管理する対象・更新のきっかけ・担当者・棚卸し・変更履歴までを会社のIT環境整備として整えます。